Night at the Museum (ナイトミュージアム)(2006)

Director: Shawn Levy

Cast: Ben Stiller, Dick Ban Dyke, Michey Rooney, Jake Cherry, Robin Williams, & more

Summary: When Larry Daley, a divorced father who can't seem to keep a job for more than a week, applies for a job at the Museum of Natural History, he is assigned as a night guard. However, a seemingly easy job turns out to be a wild ride when he finds that an ancient curse has caused the "inhabitants" of the museum to come to life. (IMDb)

気のいい夢想家ラリー・デイリーは、自然史博物館の深夜の夜警員という、つまらない仕事に見えた仕事を引き受けた。だが、ラリーの警備中に異様なことが起こり始める…。展示物が魔法を使ったように生き返り、恐ろしいT−レックスはフェッチ・ゲームを強要する。一方でマヤ人、ローマのグラディエーター、カウボーイたちがジオラマから現れ、壮大な戦いを始めてしまった!テディ・ルーズベルトの蝋人形はインドのプリンセスに思いを寄せる一方、ラリーに重要なアドバイスをくれる。この手に負えない状況になった博物館を救うため、ラリーは魔法をコントロールする方法を見つけなければならない…。 (goo映画)


日本では3月公開ですが、私達家族は2006年のクリスマスイブに見ました。あー楽しかった。この一言に尽きます。言ってしまえば子供向け娯楽映画。冬休みに見るのには最適!といった感じですね。同名の児童書が原作ですしね。でもやっぱり博物館が舞台なだけあって、知らないのと知っているのでは面白さが違う。(他の多くの映画と同様ですね。)ちょっと簡単な「ナショナルトレジャー」みたいな印象です。あれもアメリカ史知ってるとわくわくするから。そしてまあ、これはちょっと限られてしまいますが、行った事ある所だと嬉しいですよね(笑)ニューヨークの自然史博物館はがっつり見ました。おもしろかった。でも、中はあんなじゃなかったような。。。当たり前か。

原題を見て頂くと分かる通り、定冠詞がついていないので一晩限りの話ではないです。毎晩みんなが動き出すんですよ。毎晩!それが何故か。。。というのが話の核になります。いえ、正確に言えば何故かはすぐにわかるんですが、その理由がキーなんです。言い過ぎそうなんで止めます。

個人的にはロビン・ウィリアムズがテディ・ルーズベルト大統領役で登場したのが嬉しかったです。彼はパナマ運河を作った時の大統領なのです。サウスダコタに行った時にマウント・ラシュモア(四人の大統領の顔が並んでいるアレ)に彼が彫られた経緯を知り、贔屓の大統領になりました。

脱線・そこにテディが居る訳: もともとマウント・ラシュモアはワシントンを中心に、3人の大統領の顔が彫られる予定でした。向かってワシントンの右側にジェファーソン、左側にリンカーン。しかし岩盤の強度が十分でなかったため、リンカーン側の岩が根こそぎ崩れてしまったのです。仕方が無いのでジェファーソンの隣に移動させたところ、岩の形状からしてバランスが悪くなってしまうので、一番出っ張った所にリンカーンを置き、その間の奥まった所に急遽もう1人大統領を彫ることになりました。そこで引き合いに出されたのがT・ルーズベルト。作業は予算の都合により度々中止になりましたが、なんとか完成。その予算のせいで、最初に作られたワシントンが胸まで彫られているのに対し、他の大統領は顔だけなんですね。リンカーンなんて、髪の毛部分は偶然の産物ですからね。かくしてルーズベルト大統領は、一番奥まって見えづらい所にたたずむことになったのでした。

  

↑下から見た図。奥まってます。→ワシントンだけが見えるポイントより

脱線長っ!ロビン・ウィリアムズ、ナイスな役柄でした。そしてSacajawea。アメリカでも発音に迷うのに、日本語で書けって無茶ですよね。サカジャウィア?変!SacajaweaとLewis&Clerkがジオラマになってます。まず、ルイスとクラークというのは3代目大統領トーマス・ジェファーソンがフランスから買った広大な領地を調べ、水路を見つけ出す為に派遣された探険家です。その探検の中で二人が出会ったのがサカジャウィアですね。彼女は当時わずか16歳ですが、原住民の集落をいくつも転々としていて、現地の言葉を何種類か喋れる。そして、夫がフランス系カナダ人だったんで、英語も話せたんです。小さな息子を連れて、通訳として探検隊に加わったんですね。アメリカでは1ドル硬貨にも載りました。その後どうなったのかは不明らしいですが、彼女の存在はアメリカのフロンティアを進めるのに必要不可欠だったので、アメリカ史の中でも大きく取りあげられているというわけです。

マヤ、ローマ、アメリカ南部のミニチュアジオラマも素敵でした。あと、あんまり出てきませんけど、海洋生物のジオラマセクション。あれはかなり実際の自然史博物館に近かったと思います。あの博物館のジオラマはものすごい完成度なんで動き出してもおかしくないかも。改めて見に行きたいですけど、これのせいで入場者数増えてたりするんですかね。そんなに影響力はないかな。行きたいな〜〜。

ベン・スティラーが好き+自然史博物館行った事ある+面白そう という理由で見に行きました。以外と長くてびっくり。ゆるいどんでん返しがあります。アメリカ映画では定番の父、息子、元嫁、嫁の彼氏というライアー・ライアーの構成が出てきますが、仕事探しのきっかけだったんですね。伏線というわけでもなかったような。。。かわいい息子を喜がっかりさせたくないという父の想いは深刻ですが、基本コメディなんで、映画見に行く方は思う存分笑いに行ってください!

(February, 2007)